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第25話  オブザーバー001-その目に映るもの

last update publish date: 2026-07-17 19:00:15

廊下の先、金属の足音が徐々に近づいてくる。美佳は無意識に息を潜め、玲の隣で後ずさった。

現れたのは、黒衣に身を包んだ人影──しかしその顔は、マスクの奥に覆い隠されていた。

《オブザーバー001、該当エリアに到達。対象ユーザー:三枝美佳、反応レベルA。制御権限:仮承認。》

電子音声が静寂を破り、空気が凍りつく。

玲が静かに呟いた。

「“あれ”は、監視者でありながらも、最終的な判断者。LAPISの意思を代弁する存在。……気をつけて。」

「……こっちの会話、聞こえてるのかな?」

美佳の問いに、玲は小さく首を振る。

「聞こえていても、“理解”しているかどうかは別。あれには感情も、自我も、基本的には存在しない。“記録”と“評価”のみを行う、機械の目。」

監視者が数歩前へと進むと、壁に設置された
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